2010年2月2日火曜日

築地本願寺西日本間


築地本願寺は親鸞聖人の750回大遠忌の法要をお迎えするのに、寺院内を修復中であります。この度西日本間が改修されることになり、畳が上げられました。驚いたことにコンクリート床がありません。畳を上げ、床板、根太を取り除くとコンクリートの躯体が出てきて、その下は地面でした。てっきり、コンクリートの床があってその上に根太、床板があって畳が敷かれていると思っていました。同じように畳の敷かれている東日本間も同じ構造だと思います。

よく考えてみると、築地本願寺が出来た昭和10年頃の日本家屋は、沓石に束柱がそのままのっていて、それに大引を渡してその上に根太、床板を組んで、畳が敷かれていました。ですから畳の下は床板一枚でその下は地面でした。築地本願寺の場合は沓石、束柱、大引がコンクリートで作られているということで、当時の工法としてはそんなに驚くべき事でもなさそうでした。

鉄筋の大きな建物でも日本家屋の工法で作ってあるとは驚きでした。それにしてもとても太いコンクリートの躯体が入っています。いま、築地本願寺はめったに見られないところが修復のお陰で見ることが出来ます。

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