2009年6月15日月曜日

古い切符




前住職の父の七回忌が終わりました。早いものです。まだ父のものが整理ができていません。父の物ばかりでなく祖父のものや、祖母のものまでそのままで残っているものが沢山あります。お寺のホームページでは出したことがありますが、祖父はマッチラベルを蒐集していて、自作の「蒐集帳」に記録していました。大正時代から昭和初期のものです。印刷もきれいで良い作品があります。今回は父の引き出しから出てきた小箱に入っていたものです。昭和31年の地下鉄開通記念切符などです。もう一つはバスの切符と遊園地の乗り物券です。きっと私と遊園地に行ったときの残りだと思います。懐かしい事です。私も何か残せたらと思います。

2009年6月11日木曜日

オネストカード

「オネストカード」というものが注目れているそうだ。英語で綴ると「honest card」。訳すと「正直なカード」とでもなるのだろうか。「OKストア」というスーパーマーケットが導入したもので、品物のところに商品の状態や説明を正直に書いてあるなだそうだ。

例えばこんな具合に
「この商品は来週24日からセールで安くなりますので、それまでお待ちになったほうがお得です」
「このグレープフルーツ(南ア産)は、フロリダ産の食味を100点とすると70点です。蜂蜜をおかけになってお食べください」
「この野菜は長雨で鮮度が悪く高いです」

売り上げが落ちると思いきや逆に信頼度が増して売り上げが上がっているのだそうだ。

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今、いろいろなお店に行くと、売っている物の説明は嘘ばっかりである。
食品産地偽装、賞味期限の改ざん(されたらわからない)
産地直送(ほんとに産地直送が良いのか?)
手作り(しっかり道具を使ってる。)
サンドイッチ、具は見えている方にしか入っていないのが当たり前。何故具があたかも裏まで入っているように見せるのか。がっかりである。製造元に不信感。
近所の弁当屋さんは生姜焼き弁当の肉をキャベツのうえに乗せて上げ底している。何でそんなことして人をだましてまで売りたいのか。がっかり。
ファッション業界など謎ばかり。
まだ流行ってないのに「今年流行の・・」。
「若く見える・・」人間若い方が価値があると思っているのでしょうか。

言い出したらきりがない。

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やはり私達は「真実の言葉」「嘘いついつわりのない言葉」を聞きたいのです。

真実の言葉に耳をかたむけましょう。

真実の言葉は伝わります。

仏さまの言葉を聞きましょう。

2009年6月6日土曜日

昭和6年の寺院名簿から思うこと


寺の古物を整理していたら昭和6年東京教区で発行した寺院名簿が出てきた。寺院数も組名も組の地域も違っている。今は統合され名前が無くなっている築地組、赤坂組、浅草組、大森組、城西組、六郷組、三浦南組、三浦北組、小田原組、伊豆組、駿河組、遠江組、下総組、房総組、北総組、那珂組が載っている。
今は24組だが、この当時は29組もある。拙寺は今は世田谷組だがこの当時は城西組である。世代で言うと私の祖父が築地別院の参勤で若かりし時である。2世代くらい前の事だ。




加えて、説教所の数が相当ある。当時の説教所が現在寺院になっているところがずいぶんあるが、そのまま消滅している説教所もある。その説教所も認可済みと認可未了の分類がされていて面白い。認可未了でもこの名簿に載っている限り認可されているようなものだろう。
今は首都圏センターの都市開教対策本部が一生懸命新たな寺院を設立しているが、当時の説教所の数は相当の勢いである。設立認可が17ヶ寺、認可未了はなんと37ヶ寺もある。

しかし、よく考えると、現在の東京教区内には浄土真宗本願寺派と思われる未包括寺院(宗派に所属していない寺)がわかっているだけでも50ヶ寺はある。今の方が寺院数は多いが、対人口比となると圧倒的に不十分であるし、この未包括寺院が宗派に所属したがらなかったり、本寺が宗派に所属しているから良いと思っていたり、この認識の差が問題になる。