2008年2月29日金曜日

次女が得度

次女が得度しました。11日間にわたる京都、西山別院での習礼をおえ、僧侶の1人となりました。習礼に入るまえと、終わった後では人が変わったように仏教のことを語り、阿弥陀さまに感謝する思いを語っています。本当に頼もしく思います。僧侶としての第一歩を歩み始めたばかりです。これからが始まりです。よろしくお願いします。

2008年2月26日火曜日

本山の常例布教おわりました

めでたく26日のお朝事で本山常例布教の任をおえました。いいご縁でした。

お朝事は思っていたほど寒くありませんでした。この時期は日に日に寒さが弱くなってくるようです。でも、雪の朝が3日くらいありました。こんなに雪が降るのも地球温暖化影響と言っていました。

最後の日には築地本願寺で去年開催した「東京ボーズコレクション」のDVDを上映しました。
たまたま来ておられた、備後のご住職がDVDをぜひほしいとおっしゃられたので、さしあげました。教区でみんなに見せたいとのことでした。

みなさんいいものを見せてもらったとよろこんでいました。

休憩中にも次のご法話を考えているという、久しぶりの御法義づけのあしかけ6日間でした。

明日は次女の得度式が午後5時から本山であります。一般公開されていませんが、出入りの様子は見えます。元気に得度式に向かう姿を一目見ようかと思っています。

2008年2月21日木曜日

めでたく聞法会館到着

いよいよ、ご本山の常例布教に出発です。

今朝、携帯電話にめざましをかけたつもりが、マナーモードになっていて、ただ振動しただけで、気が付きませんでした。目が覚めたときは、もうすでに予定を1時間以上過ぎたときで、あわてて飛び起き、車で京都に向けて出発しました。午前5時頃でした。

そうです、新幹線で行けばいいものを車でいったのです。常例もさることながら、次女の引っ越しもあるので車で行ったのです。

東名高速は極めて順調で、西に向かう高速道路の正面には、満月が大きく栄え、東の空がだんだん白んできました。清水港のあたりで日の出でした。富士山もきれいに見えていました。

静岡市、名古屋市、あたりでは通勤や勾配の関係か、渋滞しました。一応急いでいるので、一台でも抜かしたい気持ちで走っていました。

ついつい自分勝手な思いから、遅い車を邪魔者扱いにしてしまいました。
これからご法話する身なのに何てことだと大反省でした。

名神高速も順調で、10時半ころにはめでたく宿の、聞法会館に到着しました。

京都でPCを使おうと思って、機材を用意していったのですが、なんと宿泊室にはLANが来ていました。
連絡してくれればよかったのに・・・。

2時から昼座です。

2008年2月20日水曜日

得度希望者2名

昨日は、組内のお寺から得度する方が所属寺のご住職といっしょに、続いて2名お見えになり、ご挨拶をいただきました。
いずれの方も、中央仏教学院の通信教育を卒業された方です。

浄土真宗には師弟関係はありませんが、良い師にならうことは大切だと思っています。
最近はインターネットでも本でもためになることはいっぱい出ています。しかし、知識の元をそれらにしていると、本やインターネットが師になってしまいます。

僧侶とは、衣をつけて、立って、座って、歩けて、お勤めして、阿弥陀さまにお給仕して、ご門徒の声を聞いて、慶びを伝えて、が基本と思っています。

いくら得度したからと言っても、毎日洋服を着て、手も合わさずに、本を読んで、勉強して、また上の資格をとってもなんにもなりません。

良い師に出会い、僧侶の本分を守り、まずは所属寺からはじまる宗門へご奉仕をおこたりなくと、申し伝えました。

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今日は永代経のご縁で栃木県まで行ってまいります。坊守も全国寺族女性連盟の集まりでご本山へ2泊3日。次女は西山で得度習礼中。長女は別院勤務で毎日出勤。
日中、寺にいるのは前坊守の母だけです。みんな出たり入ったり申しわけありませんがよろしくお願いします。

そんなことでばたばたしていて、昨日歯医者に行くのをわすれてしまいました。
次回に延期です。

2008年2月19日火曜日

次女得度に行く

18日から、次女が得度習礼(僧侶の資格をいただく習礼)に入りました。11日間、京都の西山別院に泊まり込みの勉強です。朝のお勤めから就寝のお勤めまでびっしりの11日間です。誰もが経験することですがやはり心配です。
勉強が終わり、ひとまわりもふたまわりも大きくなって、僧侶の次女が返ってくる日を楽しみにしたいと思います。

私も21日から26日まで京都の本山に泊まり込みで常例布教です。場所は違いますが時を同じくして親子で京都に泊まり込むことになります。

2008年2月11日月曜日

「幻探偵」観劇

土曜に門徒さんの劇団、オルガンヴィトーの「幻探偵」をみた。

元から主宰者のふじわらさんは熱心な門徒さんで、芝居の随所に浄土真宗の教えがちりばめられている。今回の芝居は冒頭パーリ語の「三帰依」から始まり、小道具に漫画歎異抄をもって登場。せりふにも歎異抄の「悪人正機」や「阿弥陀仏の本願を妨げるほどの悪もないのだから」などが出てくる。

自ら自分を息をしている肉のかたまり、畜生だと言い切る主役の女性が、阿弥陀仏に救いに目覚めると言う結末であった。

ふじわらさんは人間の煩悩や悪性、ほんとうにどろどろした所を強烈な演出で表現する。なかなか一般には受け入れられないかも知れないが、人間の中は本当はああなんだろうなとおもう。舞台なのであれ以上に強烈に表現できないのだろう。

しかし、ふじわらさんの前作の映画「イド」では人間の悪性を映像のなかで本当に汚く、おどろおどろしく、強烈に表した。
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以下最後の部分のせりふです。まるで法話のようでした。

碧 )  ははは「善人なおもて往生を遂ぐ。いわんや悪人をや。」だって?そりゃぁ一体どんな悪人だい?コソ泥かい?うそつきかい?人殺しの事かい?

小林 )  きっと・・きっとどれでもです。どんな悪でもです。教えてもらったんです、ある人に。「また悪を恐れる必要もない。阿弥陀仏の本願を妨げるほどの悪もないのだから。」と。

碧 )  へぇ~、人間には強い味方がいるんだ。けど言ったろ。畜生はどうなんだいって。畜生はお念仏唱えられないからダメなのかいって。

小林 )  それは・・。

碧 )  ははは。畜生はダメですか、畜生はお念仏唱えられないからダメですか?

小林 )  ち、畜生はまっすぐなんです。畜生は始めっからお浄土に向いて暮しているんです。
 
碧 )  食われるためだけに生まれてくる畜生でもかい?

小林 )  そうです。きっと。妬んだり、恨んだりせず、ただ、今日のこの日を・・。

碧 )  鶏の肉を引き裂く野犬どもでもかい?

小林 )  そうです。妬んだり、恨んだりせず、ただ今日を生きるために・・。

碧 )  じゃあ人間の畜生だけが救われないんだ。妬んだり恨んだり殺したりする畜生だ。

小林 )  ああ・・、いいえ、畜生と自分を蔑む心に気付いた時にその人は、その人はきっと、・・自分が救われてゆくいわれを知るんです。

碧)   畜生と自分を蔑む心に気付いた時に・・、

小林)  ええ、気付いた時にその人は・・、

碧)   救われてゆくいわれを・・知る・・?

小林)  はい、畜生のような自分でも、救われたいと思う心を持っていることを、知るんです。

碧)   救われたいと思う心を・・。

小林)  持っていると・・。

闇の中、うごめく者らの影。そこに射してくる五色の光。光に向って手を指しのばすうごめく者ら。読経の声が波打つように押し寄せてくる。

碧)   (小林を異様な力で鷲づかみ)畜生は、息をしているだけの肉の塊・・、生まれてくるのが地獄っ・・、あああ、だけど・・、そんな命でも救われようともがいているんだ・・、光に向かって帰ろうともがいているんだ・・・。(吸い込まれるように光に向って手をのばす) 
  
小林)  (ただ止めどなく涙する)

【中略】
         明智智子探偵からの葉書を見つめる小林。

小林)  「前略、小林君。いいえ、神沼清吾殿。あなたは自分の心ごと時間を封印し、四十八年間も繰り返し繰り返し、狭い世界で苦しみ続けてきたんです。もう充分です。もうあの無明の世界は消えてゆく、そうでしょう?あなたは、どうしても救われて欲しかったあの人の心に寄りそい、かつて見失った信心の心を、探しあてたのですから・・・。」


         小林を五色の光が包んでいる。
         はすの花が散華する。


終わり
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芝居が終わり帰ろうとしたら外は大雪でした。

オルガンヴィトーホームページ
http://www.organvital.com/

2008年2月9日土曜日

京都行き

今日は京都日帰り。ご本山のメディア研究委員会に出席。マスメディア伝道の推進について協議した。
内容はいかにインターネット、携帯、テレビ、ラジオなどを使って伝道していくかと言うことを話し合った。

インターネット社会は話題情報への即応性が問われる。今の宗務機構の中では即応性は望めない。
いまだに、何人もの役職者の中を書類が回り、「印鑑」がないと原稿一つアップできない。

これが大問題である。

2008年2月7日木曜日

ブログ開設

正法寺のホームページ内の「住職の日記」で日々のつれづれを書き記していましたが、ブログに移行することにしました。