2010年5月30日日曜日

大学の同窓会



昨晩は大学の同窓会が築地本願寺でありました。龍谷大学校友会東京支部というちょっとかたくるしい名前ですが、東京にいる龍大卒業生の全体会です。ですから今年卒業した方から大正生まれの方までいらっしゃってとても年齢層が広いです。京都からは若原学長や校友会三村会長など来賓の方が見えました。会議の前には創立370周年記念式典の映像が流されました。
会議の後は、築地本願寺パイプオルガン副オルガニスト小島さんによるミニコンサートがありました。比較的少ない人数で聞いたのでゆっくり聞くことができてなかなかよかったです。パイプオルガンって、静かな音のとき、足で弾く音やパイプオルガンの作動音が聞こえてきました。からくりの音がするとはなかなか人間味があります。
懇親会では懐かしいお顔と会話や京都の話で結構お酒を頂いてしまいました。いいお酒でした。懇親会の最後はお決まりで円陣になって学歌を大合唱して終了です。学歌は理屈抜きで懐かしいものです。

2010年5月26日水曜日

ボロブドゥール 仏陀伝レリーフ 120面の解説をアップ

制作中だった拙寺ホームページの「ボロブドゥール」のページ、ボロブドゥール遺跡の第一回廊にある仏陀伝レリーフ全120面の解説が入力完了しました。アドレスは http://www.sol.dti.ne.jp/~shiraka/borobudurview.htm です。
大正時代の本を参考にしましたので、文体も漢字も旧態で、初めてみるような字が沢山出てきました。辞書を引くこと何回あったでしょうか。
たとえばこんな字がありました。跪く=ひざまずく、囀=さえずる、擲=なげうつ、灑=そそぐ、羸=つかれる、鹵簿(ろぼ)=天子の行列、牀=ゆか、窶=やつれる、扈=したがう、など気絶しそうな漢字と出会いました。
仏陀伝の細かな描写も沢山出てきてとても良い勉強になりました。

2010年5月23日日曜日

築地本願寺'親鸞聖人降誕会'


5月21日は浄土真宗の開祖親鸞聖人の降誕会(ゴウタンエ)法要が築地本願寺で厳修されました。降誕会とは浄土真宗をお開き戴いた親鸞聖人のお誕生に感謝する法要です。私達は親鸞聖人のお誕生を「降誕」といただきます。21日は午前中から築地本願寺に詰め、献納楽と降誕会法要に出勤し親鸞聖人のお徳を讃歎させていただきました。沢山の方々と一緒に正信偈のお勤めをするのはとても感動します。一人でのお勤めも良いですが沢山の方々と一緒の法要も格別です。
そして今年の降誕会はとても暑い一日でした。法衣、衣体は6月で衣替えなので、5月中は冬物です。降誕会は特別な法要なので袴も付けています。汗だぐの一日でした。温暖化の影響か毎年暑くなるような気がします。
写真は仏具さんが企画販売した「築地本願寺参拝記念」ピンバッジです。右側のは仏教のシンボル「仏旗」のピンバッジです。仏旗のピンバッジをつけるという事は、私は仏教徒です、と言うことのアッピールにもなります。でも、このバッジが「仏旗」だとわかる方はなかなかいません。どんどん宣伝しなくては。
 バックの文庫本は名著井尻進氏の「ボロブドゥル」です。
余談ですが、井尻氏は大正時代にインドネシア、ジャワ島ボロブドゥル遺跡を緻密に調査研究された方で、特にボロブドゥルに彫刻されたお釈迦さまの伝記レリーフ(仏陀伝)120面の解説は素晴らしい物です。これが本願寺発行の「大乗」に連載されたことから、当時上海無憂園におられた本願寺22代門主大谷光瑞師が巻頭文を書かれ、上海の「大乗社」から名著「ボロブドゥル」として刊行されました。

2010年5月14日金曜日

高ばしのどぜう

一昨日は仏教情報センターの総会研修会に出席。地下鉄森下駅で下車、会所のお寺に行く途中、高ばしのどぜう屋さんの前を通りました。ずいぶん前に一度お伺いしたことがある店です。確か通でもないのにこれが通の食べ方だということで、どじょうをまるのまま鍋で煮たのにねぎをたっぷりのせて食べたことでした。本当は柳川鍋くらいがよかったのですが。


閑話休題。研修会では「自死対策に取り組む僧侶の会」の藤沢代表から講演を頂き、ワークショップでは自死思慮者からの相談手紙に自分で返信を書くという想定で実習しました。
この自死思慮者や自死者のご遺族にどう寄り添っていくかという事は大きな課題です。いい研修でした。
そして研修会総会のあとは深川飯を食べにいきました。

2010年5月8日土曜日

築地本願寺雅楽会


昨日は雅楽の稽古日でした。毎週金曜日は築地本願寺で雅楽の稽古です。私の持ち管は龍笛です。考えてみたら京都本山の勤式指導所て雅楽の手習いを受けたのが昭和54年、1979年のことですからかれこれ31年も笛をいじっています。なのにそんなに上手にならないのはどうしてでしょうか?

今は、5月21日(金)の築地本願寺の親鸞聖人の降誕会(ごうたんえ)の法要楽の稽古です。今年は献納楽が平調の「三臺塩(さんだいえん)」、法要楽は双調の「陵王(りょうおう)」と「酒胡子(しゅこし)」です。まあまあよくできたかなと思っても先生方(宮内庁の先生です)から厳しい指導が入ります。日頃の練習不足があらわになります。本番まで来週もう一回稽古があります。がんばりましょう。


築地本願寺の降誕会には沢山の方々にお参りいただければと思います。無料の祝賀パーティーもありますので。

※「親鸞聖人降誕会法要」とは浄土真宗の開祖親鸞聖人の誕生日5月21日にあわせて法要を厳修し、聖人の生誕をお祝いし、浄土真宗をお開き戴いたことへの報恩感謝をする法要です。そして、この法要を通して浄土真宗のみ教えに会い、聴聞させていただきます。

2010年5月6日木曜日

親鸞展



日本橋の三越で開催されている「親鸞展」に行ってきました。なかなかの盛況でした。国宝級や重文級のものはありませんが、テーマが「親鸞の見た風景」ということでしたので、親鸞聖人のご一生をお誕生からご往生までその時の風景や時代背景にならって展示してあり、とてもわかりやすいものでした。
なかでも、物販コーナーで買ってきた「親鸞の見た風景」というDVDはよくできていました。親鸞聖人のご一生を考えるのにとてもよいです。もっとよかったのは、親鸞聖人のフィギアです。今までの展覧会では宗祖聖人のフィギア(人形)など考えられませんせした。小さいものですがとても良くできています。当然買いました。3150円でした。写真はそのフィギアです。5/10まで開催されています是非どうぞ。

2010年5月3日月曜日

掛軸


ゴールデンウイーク真っ最中です。いつもの休日はご法事があるのですがゴールデンウイーク中はご法事がありません。この時期は季候も良いし、すいているのでご法事にはちょうど良いと思うのですが・・・。

ということで、本日は座敷の掛け軸の掛け替えをしました。前門様筆の「宣吐妙法音」と八重桜の二幅掛けを、小林永興の「虎の皮」一幅にしました。虎の掛け軸というと「猛虎図」が一般的ですがこれは珍しい絵で、敷物になった虎の毛皮のような絵です。何故この時期に虎かというと、寅年だった亡くなった先代住職(父)の命日が来月6月2日だからです。毎年この時期に虎をかけると良いんですが、忘れることもあるのです。

もう一つの小座敷は小林永興の「元禄風俗」がなんと正月から掛けっぱなしになっていました。これも「二僧図」に代えました。これは作者がわかりません。ダルマさんのような二人のお坊さんの墨絵です。

掛け軸も季節や行事にあわせて代えると良いんですが、世事にかまけてなかなかタイミング良くできません。心がけてするようにしましょう。