2010年1月20日水曜日

キッド・アイラック・ホールと浅川マキ


1月17日に歌手の浅川マキさんが亡くなられた。67歳だった。1970年代に一回だけコンサートに行ったことがある。うちから歩いて5分の明大前のキッド・アイラック・ホールだった。ここは小さなホールだが改修され今もいろいろなコンサートなどが開催されている。
コンサートはその小さなステージで行われた。たった一本のダウンライト照明。「私は明るいところが嫌い」といって、照明のあたらないところで歌っていたのを覚えている。独特な歌唱力でどろどろとその世界に引き込まれていくのが気持ちよかった。当時は新しいうねりのなかで確かなメーッセージのあるフォークやロックがいろいろな形で次から次へと出ていた時代だ。そのなかでも浅川マキは特別な存在だった。「浅川マキを聞いている」というだけで、何か大人になったような気分だった。

キッド・アイラック・ホールの前を通ると、いつも浅川マキのことを思い出していた。残念である。
今、LPもCDも持っていない事に気が付いた。1枚買おうか。

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