仏足石ならぬ、足形を作った。
仏足石とは、まだ仏像が出来る前、あたかもここに仏がお立ち下さっていると言う印に足形を石に刻み、それを礼拝した。世間では、良く手形をインクで押したりするが、仏教徒はやはり足形でしょうと言うことでこうなった。
足形を作ったのは、実は初めてではない。2回目である。
前回は材料費をけちって、一番安いブロンズ粘土で作った。ブロンズ粘土は細かいところまでディテールが再現されとてもリアルなのだが、唯一欠点があった。それは乾燥時に収縮することであった。気が付かなかった。
アメリカのハリウッドに行くと有名スターの手形があるらしいが、そこに行ったレポーターさんがよく「○○さんは意外に手が小さいです」なんて言っているのを聞いたことがある。ハリウッドの手形もおそらく収縮する材料でやっているのだと思う。
そこで今回は白い樹脂系の粘土でやってみた。収縮はほとんどなくきれいに出来たが、しなやかな粘度で細かいところの再現力はブロンズ粘土の方がまさった。しかし、きれいに出来、白いと言うところが好感が持てる。
この仏足石ならぬ、しら足石、おそらく私が死んでも残ると思う。13代目の住職の足はこういう形をしてたんだと思ってくれればと思っている。また逆に、こんなものまで作って、どれだけこの世に執着していたんだろうと思うかも知れない。どっちでもいい。この世に生きた印として足あとを作った。
皆様もいかがですか?なかなか良いもんですよ。
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